ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブラックモン」の意味・わかりやすい解説
ブラックモン
Bracquemond, Félix
[没]1914.10.29. パリ
フランスの画家,版画家。 15歳のとき石版制作の徒弟として働き,H.ホルバインや E.ドラクロアの石版を彫った。 J.ギショーに師事。 1852年のサロンに自画像を初出品。その2年後から版画を出品。鳥獣を好んで描き,風景画のなかにもしばしば,かも,がちょう,つばめ,羊,うさぎ,ねずみなどを描いた。 E.マネや印象派の若い画家たちと交わり,彼らに版画を教え,また早くから浮世絵のほか日本の江戸美術に注目した。油彩にはゴンクールの肖像画などがある。また織物や製本のデザインをし,陶画も描いた。著書『デッサンと色彩について』 Du dessin et de la couleur (1885) など。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報