プッシュ型情報配信(読み)ぷっしゅがたじょうほうはいしん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プッシュ型情報配信」の意味・わかりやすい解説

プッシュ型情報配信
ぷっしゅがたじょうほうはいしん

インターネットなどのネットワーク上における情報配信の仕組みの一つ。発信者が能動的に、ニュースや為替情報、電子メールで配信されるメールマガジンなどのコンテンツを送る方式をさす。受信者側からリクエストしなくても、サーバーから自動的に発信され更新も自動的に行われる点が、情報を一方的に「押し出す」ように見えることから「プッシュ型」とよばれる。プッシュ通知ともいう。1990年代後半からアメリカサービスが始められ、一時衰退したが、その後ふたたび見直されている。

 イントラネットのようなローカルなネットワーク内で、社内通達などを確実に伝達するシステムとして利用されることもある。また、ブラウザーなどのソフトウェアの機能やアドオンには、サービスを行うサーバーに一定時間ごとに自動的にアクセスし、最新情報の有無を確認、更新、入手を行うものがある。インターネットでは、このような擬似的なプッシュ型の情報配信サービスのほうが主流になっている。

 一方、受信者側からの要求にあわせて情報を配信する仕組みを「プル型」とよぶ。こちらは、ユーザーが情報を「引き出す」というイメージで使われる。一般的なインターネット利用は、URLを入力する、検索エンジンを利用する、バナー類をクリックするなど、ユーザーの行動起点となるため、多くのサービスがプル型の情報配信になる。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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