プレート境界地震(読み)プレートきょうかいじしん(英語表記)interplate earthquake

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プレート境界地震」の意味・わかりやすい解説

プレート境界地震
プレートきょうかいじしん
interplate earthquake

プレートテクトニクスにおいて,重い海洋プレート大陸プレートの下に沈み込む際の無理な力によって起こる地震海洋プレート沈み込み帯と呼ばれる海溝トラフで,大陸プレートを引きずり込みながら地球内部に沈む。このため引き込まれる大陸プレートにひずみが生じ,元に戻ろうとする力がプレート同士の固着面の摩擦力を上回ったとき,大陸プレートがはね上がって地震や津波を引き起こす。日本列島は海洋プレートの太平洋プレートフィリピン海プレート,大陸プレートの北アメリカプレートとユーラシアプレートの上に載っており,これら 4枚のプレートの動きによって複雑な力がかかり,地震が多発する。プレート境界地震規模の大きいものが多く,しばしば巨大地震となる。1946年の南海地震,2003年の十勝沖地震,2011年の東北地方太平洋沖地震などはこれにあたる。プレート境界地震は,海洋プレート内部で発生する地震と合わせて海溝型地震と呼ばれる。

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