ヘラクレスオオカブトムシ(読み)へらくれすおおかぶとむし(英語表記)Hercules beetle

翻訳|Hercules beetle

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ヘラクレスオオカブトムシ
へらくれすおおかぶとむし
Hercules beetle
[学] Dynastes hercules

昆虫綱甲虫目コガネムシ科カブトムシ亜科に属する甲虫。中央アメリカ、アンティル諸島キューバなど)に産する巨大なカブトムシで、甲虫のなかでも最大の種として有名。種名はギリシア神話の英雄ヘラクレスにちなむ。雄は前胸背部から前方へ伸び、やや下方へ湾曲する細く長い角(つの)があり、頭からもやや上向きに反った長角が前方に出ており、大形の個体では全長18センチメートルにも達するが、雌は角がなく、小形である。上ばねは黄緑色を帯びた汚淡褐色で、多数の小さい黒点を散らしている。

[中根猛彦]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android