ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘルプマン」の意味・わかりやすい解説
ヘルプマン
Helpmann, Sir Robert
[没]1986.9.28. シドニー
オーストラリア生れの舞踊家,俳優。 A.パブロワ・バレエ団がオーストラリア公演をした際に教えを受け,その後ミュージカルなどで活躍。 1933年ロンドンに渡ってサドラーズ・ウェルズ・バレエ団に入団。男性第一舞踊手となり,M.フォンティンの相手役をつとめ,同時に『鳥』 (1942) ,『ハムレット』 (42) ,『アダム・ゼロ』 (46) などの作品を振付けた。 50年脱退し,俳優となりビビアン・リーと『夏の夜の夢』を共演,映画『赤い靴』『ホフマン物語』にも出演。その後サドラーズ・ウェルズ・バレエ団に客演したり,オーストラリア・バレエ団のために『ディスプレイ』 (64) ,『幽玄』 (65) などを振付けたほか,R.ヌレエフ主演映画『ドン・キホーテ』 (73) の制作に参加,出演もして個性派俳優の才能を発揮。 68年ナイトの称号を贈られた。
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