日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベズイメンスキー」の意味・わかりやすい解説
ベズイメンスキー
べずいめんすきー
Александр Ильич Безыменский/Aleksandr Il'ich Bezïmenskiy
(1898―1973)
ソ連の詩人。1916年に共産党入党。キエフ(キーウ)商科大学在学中にペトログラード(サンクト・ペテルブルグ)での革命に参加した。『十月の朝焼け』(1920)、『太陽へ向かって』(1921)により詩人として認められる。「青年共産同盟(コムソモール)」の詩人とよばれ、『若き親衛隊』(1922)、『青年共産同盟員の行進』(1924)などの一連の詩がある。初期の詩にはマヤコフスキーの影響が認められ、1920年代以来「オクチャーブリ(10月)」派の指導者として活躍した。『レーニン』(1924)、『悲劇の夜』(1930)などの叙事詩、戯曲『発射』(1929)、詩集『前線手帳』(1946)が名高い。
[沢崎洋子]