ベトッキ(英語表記)Betocchi, Carlo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベトッキ」の意味・わかりやすい解説

ベトッキ
Betocchi, Carlo

[生]1899.1.23. トリノ
[没]1986
イタリア詩人青年時代フィレンツェで過し,そこの文学サークルで詩を書きはじめた。第1次世界大戦後,建築の仕事にたずさわり,1952年に最終的に帰国するまで,ヨーロッパ各地を放浪伽藍を構築するように均衡のとれた荘厳な詩を書く。カトリック詩人の代表的存在。主著詩集』 Poesie1930-54 (55) ,『春の心』 Cuore di primavera (59) ,『カーポレットの年』L'anno di Caporetto (68) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベトッキ」の意味・わかりやすい解説

ベトッキ
べとっき
Carlo Betocchi
(1899―1986)

イタリアの詩人。カトリック系の文芸誌『フロンテスピーツィオ』を創刊最初の詩集『現実は夢を破る』(1932)以来、日常のささやかなできごとに秘められた宗教的な意味を問い詰めそれを簡潔なことばで表現しようと努めた。現代イタリアで最大のカトリック詩人とされ、代表作は『サン・マルティーノの夏』(1961)、『一歩、また一歩』(1967)。

[川名公平]

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