ベンズアミド(その他表記)benzamide

改訂新版 世界大百科事典 「ベンズアミド」の意味・わかりやすい解説

ベンズアミド
benzamide


安息香酸酸アミド。水から再結晶したものは無色の柱状結晶融点128℃,沸点290℃。熱水アルコールに溶ける。塩化ベンゾイルC6H5COClと炭酸アンモニウムまたはアンモニアとを反応させると得られる。ホフマン分解するとアニリンを生ずる。
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化学辞典 第2版 「ベンズアミド」の解説

ベンズアミド
ベンズアミド
benzamide

C7H7NO(121.14).C6H5CONH2.塩化ベンゾイルをアンモニアまたは炭酸アンモニウムと反応させると得られる安息香酸のアミド.結晶.融点130 ℃,沸点288 ℃.1.341.エタノールや熱水,熱ベンゼンに易溶,エーテルに難溶.脱水すればベンゾニトリルになる.Na,K,Ag,Hgなどと塩を形成する.LD50 1160 mg/kg(マウス経口).[CAS 55-21-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベンズアミド」の意味・わかりやすい解説

ベンズアミド
benzamide

安息香酸アミドともいう。化学式 C6H5CONH2 。無色の結晶で融点 130℃。エチルアルコール,熱水に可溶。塩化ベンゾイルとアンモニアから合成される。

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