ベークマン(英語表記)Beeckman, Isaac

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベークマン」の意味・わかりやすい解説

ベークマン
Beeckman, Isaac

[生]1588.12.10. ミドルブルク
[没]1677.5.19. ドルトレヒト
オランダの物理学者ライデン大学哲学神学を学んだ。父親の工場で働いたり,ラテン語学校の教師をしたりしながら数学や自然科学の研究を続けた。当時の新しい科学思想に敏感で,コペルニクスの説,宇宙が無限であるという考え,復活した原子論,W.ハーベイの血液循環説などをいちはやく受入れた。 1618年には,落下物体の距離は落下時間の2乗に比例するという関係を見出し,27年には大気圧力体積の関係を確かめた。 F.ベーコンや W.ギルバートの著作を深く学び,R.デカルトや M.メルセンヌとも親交があった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android