ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベークマン」の意味・わかりやすい解説
ベークマン
Beeckman, Isaac
[没]1677.5.19. ドルトレヒト
オランダの物理学者。ライデン大学で哲学や神学を学んだ。父親の工場で働いたり,ラテン語学校の教師をしたりしながら数学や自然科学の研究を続けた。当時の新しい科学思想に敏感で,コペルニクスの説,宇宙が無限であるという考え,復活した原子論,W.ハーベイの血液循環説などをいちはやく受入れた。 1618年には,落下物体の距離は落下時間の2乗に比例するという関係を見出し,27年には大気の圧力と体積の関係を確かめた。 F.ベーコンや W.ギルバートの著作を深く学び,R.デカルトや M.メルセンヌとも親交があった。
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