ペトラ遺跡(読み)ペトラいせき(英語表記)Petra

共同通信ニュース用語解説 「ペトラ遺跡」の解説

ペトラ遺跡

ヨルダン南部の古代都市遺跡。紅海や地中海などを結ぶ古代の交通の要衝で、ナバティア人の都として隊商貿易で繁栄し、紀元前1世紀~1世紀に最盛期を迎えた。ローマ帝国イスラム教徒などが征服。19世紀初めにスイス探検家が再発見した。1985年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録。2018年11月に遺跡周辺で土石流鉄砲水が発生したが、日本人47人を含む外国人観光客らに被害はなかった。(ペトラ共同)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペトラ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ペトラ遺跡
ペトラいせき
Petra

ヨルダン南部マアンの北西 26kmにある岩山の古代遺跡。ペトラは岩の意。ホルム山の山麓付近に位置し,旧約聖書セラと一致する場合が多い。隊商貿易を行なって一時繁栄したが,パルミラ勃興とともに没落した。その後ローマ,イスラム教徒,十字軍に征服された。1812年になりスイスの東洋学者ヨハン・ルートウィヒ・ブルクハルトが大劇場,住居址,寺院祭壇などからなるこの遺跡を発見した。1958年からイギリスとアメリカ合衆国の合同調査隊が発掘を行ない,ローマ以前のペトラの状態を明らかにした。1985年世界遺産の文化遺産に登録。

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