ペンタス(読み)ぺんたす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペンタス」の意味・わかりやすい解説

ペンタス
ぺんたす
[学] Pentas

アカネ科(APG分類:アカネ科)の半耐寒性多年草または小低木。熱帯アフリカ、マダガスカル島に50種分布する。よく知られるクササンタンカ草山丹花P. lanceolata Deflersは熱帯アフリカ、アラビア原産。草丈30~60センチメートルで、葉は披針(ひしん)形から卵形で対生し、全体に短毛が生える。花は、主として秋と春に、長さ2~3センチメートルの筒状で先が5裂した星状花を、散房花序につけ、赤、桃、白、覆輪などがある。

 越冬温度は5~6℃。多湿を嫌うので日当り排水のよい所に植える。鉢植え矮化(わいか)剤を散布し、矮性に仕立てるのもよい。繁殖は挿芽によるが、実生(みしょう)もできる。

[植村猶行 2021年5月21日]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペンタス」の意味・わかりやすい解説

ペンタス
Pentas

アカネ科ペンタス属の総称。熱帯アフリカとマダガスカルに 30~50種が分布する草本または低木。葉は卵形または披針形で有毛,対生する。花は茎頂散房花序を形成。花冠は長さ 1.5~2cmの細長い花筒をもち,星のように5裂する。最もよく栽培されるクササンタンカ P.lanceolataは,半低木状になる多年草。自生地では高さ 130cmに達するが,一般には 30cm前後のものが栽培され,鉢花として流通する。花色は赤色,紫桃色,桃色,白色のほか,白い覆輪 (ふくりん) の入る品種もある。水はけと日当りのよい環境で育てる。5℃以上で越冬する。

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