日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホルムズ島」の意味・わかりやすい解説 ホルムズ島ほるむずとうJazīreh-ye-Hormoz ペルシア湾口のホルムズ海峡に位置するイラン領の小島。面積約37平方キロメートル。同名の港町があるが、これは大陸部のミーナーブ川の河口で栄えていた港町が、モンゴル軍の侵入を避けて1301年に移ってきたものである。1514年にポルトガル人に占領され、ポルトガルの対イラン貿易の拠点となったが、1622年サファビー朝のシャー・アッバースがポルトガル人を追放して以来、バンダル・アッバースに繁栄を奪われた。現在、酸化鉄の採掘や漁業が行われている。[岡﨑正孝] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホルムズ島」の意味・わかりやすい解説 ホルムズ島ホルムズとうHormuz ホルムズ海峡にあるイラン領の島。イラン本土より 8km沖合いに位置する。大半の土地は農耕に適さない。かつてケルマーン地方の産物の貿易の市場となり,インド,中国との貿易を独占した。 1514年ポルトガルに占領され,1622年サファビー朝のアッバース1世により奪回された。現在はポルトガルの要塞の一部以外には,旧市の建物はほとんど残っていない。人口 3817 (1986) 。 (→ホルムズ ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by