バンダルアッバース(その他表記)Bandar Abbās

デジタル大辞泉 「バンダルアッバース」の意味・読み・例文・類語

バンダル‐アッバース(Bandar 'Abbās)

イラン南部の港湾都市。ホルモズガーン州の州都ホルムズ海峡に面し、同国の三大貿易港の一つに数えられる。中世より海上交易の拠点になり、17世紀初めにサファビー朝アッバース1世が当時この地を支配していたポルトガル人を追放英国オランダフランスの商館が置かれ、商港として発展した。バンダレアッバース

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関連語 果実 道路 坂本

改訂新版 世界大百科事典 「バンダルアッバース」の意味・わかりやすい解説

バンダル・アッバース
Bandar Abbās

ペルシア湾岸のイランの港町。人口31万5075(2003)。中世には北西対岸にあるホルムズ島の方が栄えていたが,16世紀前半,ポルトガル人の来航によって貿易基地になった。1622年,サファビー朝のシャー・アッバース1世がここを占領,イランの主要貿易港になった。18世紀前半,ナーディル・シャー海軍基地をここからブーシェフルに移すと,オランダ,イギリスの東インド会社も商館を畳みさびれたが,現在ではブーシェフルをしのぐ港湾都市として発展している。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンダルアッバース」の意味・わかりやすい解説

バンダル・アッバース
ばんだるあっばーす
Bandar ‘Abbās

イラン南部の港湾都市。ホルモズガーン州の州都。ケルマーンの南340キロメートル、ホルムズ海峡に臨む。旧称ガムルー、イギリス人はゴムブルーンと称した。人口27万3578(1996)、52万6648(2016センサス)。1615年この町を占領していたポルトガル人をサファビー朝のシャー・アッバースが追放し、バンダル・アッバースと改称以後、イギリス、オランダ、フランスの商館のあるイラン第一の港となったが、18世紀にはブーシェフルにその地位を譲った。現在はじゅうたん綿花ヒツジなどの輸出港で、漁業基地でもある。

[岡﨑正孝]

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百科事典マイペディア 「バンダルアッバース」の意味・わかりやすい解説

バンダル・アッバース

イラン南部,ホルムズ海峡に臨む港湾都市。じゅうたん,綿花,果実を産する。魚類缶詰工場がある。1964年港湾改修。テヘランまでは1529kmの道路が通じる。17世紀にサファビー朝のシャー・アッバース1世が占領して港を発展させた。43万5751人(2011)。

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