デジタル大辞泉
「ホルムズ海峡」の意味・読み・例文・類語
ホルムズ‐かいきょう〔‐カイケフ〕【ホルムズ海峡】
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ホルムズ海峡
中東のペルシャ湾とアラビア海を結ぶ海峡。北はイラン、南はアラブ首長国連邦(UAE)、西にはサウジアラビアなどの産油国がある。最も狭い地点の幅は約30キロで、このうちタンカー通過に十分な水深があるのは6キロ程度。タンカーはS字形の航路を進む必要があり、航行の難所でもある。米エネルギー情報局によると、世界の原油消費量の約2割に当たる日量2千万バレルが通過し、これに代替する輸送ルートはほぼ存在しない。(共同)
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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ホルムズ海峡 (ホルムズかいきょう)
Strait of Hormuz
ペルシア湾(アラビア湾)とオマーン湾を結び,ペルシア湾からインド洋方面への出口を形成する海峡。幅約40km。イラン領,オマーン領,公海に分かれる。イラン,クウェート,サウジアラビアをはじめ湾岸諸国で積み出されたOPECの産出する約3分の2にあたる石油は,この海峡を通過せざるをえず,石油戦略の要所となっている。アメリカが同海峡の対岸オマーンに軍事力の強化を試みている。
執筆者:加納 弘勝
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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「ホルムズ海峡」の意味・わかりやすい解説
ホルムズ海峡【ホルムズかいきょう】
オルムズ海峡とも。ペルシア湾とオマーン湾を結ぶ海峡。幅約40km,最大水深190m。OPEC諸国の生産する石油の多くが通過する石油戦略上の要地。北側に海底電線中継基地のケシュム島,鉄や岩塩を産出するホルムズ島があり,ともにイラン領。ホルムズ島は人口3000人足らず,最高点200mの岩島で,鉱業のほかにはわずかの大麦,メロンを産する。
→関連項目バンダル・アッバース
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ホルムズ海峡
ホルムズかいきょう
Strait of Hormuz
イランとアラビア半島の間にあり,西のペルシア湾と南東のオマーン湾を結ぶ海峡。海峡幅は 55~95kmで,間にケシム島,ホルムズ島,ヘンジャム島などがある。古くから交通上,戦略上,経済上重要であったが,現在はペルシア湾岸諸国の石油輸送路として戦略上の重要さを増し,アメリカはオマーンを中東における情報収集と緊急時の補給基地にしている。イラン=イラク戦争の際に,海峡の安全航行確保のためアメリカ軍がオマーン国内の軍事基地に駐留したほか,1990~91年の湾岸危機・戦争の際にも注目された。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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ホルムズ海峡
ほるむずかいきょう
Tangeh-ye-Hormuz
イラン南部とアラビア半島のオマーンに挟まれた海峡。オルムズOrmuz海峡ともいう。ペルシア湾とオマーン湾を結ぶ。ペルシア湾内の石油積出し港に出入りする船舶がすべて通過する海上交通の要衝で、石油戦略上の重要地点である。ケシム島、ホルムズ島、ハンガーム島などがある。
[香川優子]
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世界大百科事典(旧版)内のホルムズ海峡の言及
【ペルシア湾】より
…現在,湾岸にはイランのほかにアラブ系のイラク,クウェート,バーレーン,カタル,アラブ首長国連邦の諸国がある。現代においては[ホルムズ海峡]を境に東側を[オマーン湾],西側をペルシア湾と呼んで区別しているが,10世紀のアラブの地理学者マスウーディーによると,当時のペルシア湾はオマーン湾を含む海域と考えられていた。同時期の地理学者イスタフリー,イブン・ハウカルの場合,その範囲はさらにひろがって,アラビア海,インド洋までがその海域にいれられている。…
※「ホルムズ海峡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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