すぽっと(読み)スポット(英語表記)spot

翻訳|spot

デジタル大辞泉 「すぽっと」の意味・読み・例文・類語

すぽっ‐と

[副]
物の中に完全に包み込まれたり、入ったりするさま。すぽりと。「箱にすぽっとおさまる」
栓などを勢いよく引き抜くさま。また、その音を表す語。すぽんと。「ワインのコルク栓がすぽっと抜けた」
[類語]すっぽり残らず洗いざらいくまなく根こそぎ虱潰しすべて何もかもことごとくなべて悉皆しっかい余すところなく漏れなく逐一ちくいちすっかりそっくり一から十まであまねく満遍ない万事一切一切合財丸ごとごっそりいちいち細大漏らさず何でもかんでも根掘り葉掘りとっぷりどっぷり十分十二分

スポット(spot)

点。斑点はんてん
地点。場所。「レジャースポット
ビリヤードで、黒点のついた白球。また、球を置く目印として台上につけてある小黒点。
空港で、航空機に乗客が乗り降りしたり貨物を積み下ろしたりする場所。
スポットアナウンス」「スポット広告」「スポットニュース」の略。「スポットを流す」
スポットライト」の略。「スポットが当たる」

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精選版 日本国語大辞典 「すぽっと」の意味・読み・例文・類語

スポット

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] spot 点、斑点の意 )
  2. 地点。場所。
    1. [初出の実例]「お忍びプレイ・スポットとして」(出典:大統領の密使(1971)〈小林信彦〉一五)
  3. ビリヤードで、目印として小さな黒点のついた白玉。また、それを突く人。
  4. ビリヤードで、球を置く目印として台上につけられた小黒点。
  5. テレビの受像管の蛍光面上に電子ビームが突き当たってできる光の点。光点。輝点。
  6. 空港で、飛行機に旅客が乗降したり、貨物の積みおろしをしたりする場所。駐機場
    1. [初出の実例]「機は三番スポットにすべりこんできた」(出典:紅の翼(1958)〈菊村到〉)
  7. スポットアナウンス」「スポット広告」「スポットニュース」などの略。
    1. [初出の実例]「交通安全のための、そういう具体的な注意事項を、〈略〉スポットで入れてもらえないものか」(出典:ぽんこつ(1959‐60)〈阿川弘之〉一丁目二番地)
  8. スポットライト」の略。
    1. [初出の実例]「参木の馬車は動き出した。と、スポットは忽ち変って赤くなった」(出典:上海(1928‐31)〈横光利一〉九)

すぽっ‐と

  1. 〘 副詞 〙 物が、勢いよく一気に、またははずみをつけて、抜けたり、落ちこんだり、かぶさったりするさまを表わす語。すっぽり。
    1. [初出の実例]「体が雪のなかへすぽっと沈んでしまって見えなくなるの」(出典:雪国(1935‐47)〈川端康成〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「すぽっと」の意味・わかりやすい解説

スポット
すぽっと
spot

放送用語としては、次の三つの意味に使う。

(1)スポット・アナウンスメントの略。放送用語としてもっとも一般的には「スポット・コマーシャル」のことをいう。これは通常、番組と番組の間のステーション・ブレーク(60秒)で放送されるCMをいうが、番組内で放送されるPT(パーティシペーティング・コマーシャル)、5分程度のCM枠で放送される案内コマーシャルをいう場合もある。ラジオでは5秒、10秒、テレビでは15秒、20秒、30秒が標準的な長さである。スポットCMは、短期集中的に反復放送することで、新製品や季節商品の発売、新規開店、催事(さいじ)の告知などに大きな広告効果を発揮する。放送料金はCMの長さ、放送時間帯の視聴率・聴取率の高低などを基準に設定されている。なお、スポットCMのほか、番組と番組の間または番組内に設けられた短い時間を利用して行われるスポット・ニュース、局が主催・協賛するキャンペーンの告知アナウンスメントを、スポットということもある。(2)光点。テレビの受像管の蛍光面上に電子ビームが突き当たってできる小さい光の点。輝点ともいう。(3)スポット・ライト。テレビスタジオや舞台の照明で、特定の人物・情景に照明を集中的に当て、舞台効果を盛り上げる。事件・ニュースなどの中心人物核心焦点を当てて取り上げる場合には「スポット・ライトを当てる」という。

[伊豫田康弘]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「すぽっと」の意味・わかりやすい解説

スポット
satellite pour d'observation de la terre; SPOT

フランス国立宇宙研究センターが開発した陸域観測リモートセンシング衛星。1号は 1986年2月,2号は 90年1月,3号は 93年9月に打ち上げられた。いずれも太陽同期準回帰の極軌道衛星で,高度 832kmの軌道をそれぞれ 180度離れて飛行している。搭載されているセンサは2台の HRVとデータレコーダで,HRVは,可視から近赤外の3バンドで解像度は 20m,パンクロマティクモードでは 10mの高解像度を達成した。また,2台の HRVは,直下視のみならず斜め方向の観測もでき,ステレオ視により縮尺 20万分の1以上の地図作成も可能である。4号,5号の計画もあり,シリーズ化される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ダイビング用語集 「すぽっと」の解説

スポット

ダイビングをするための場所を広くとらえた表現。国や島、町、海域など、ダイビングのできる環境がある場所のことを指す。[用例] インド洋一の人気ダイビングスポットといえばモルディブ。

出典 ダイビング情報ポータルサイト『ダイブネット』ダイビング用語集について 情報

デジタル大辞泉プラス 「すぽっと」の解説

スポット

アメリカ第43代大統領、ジョージ・ブッシュの飼い犬。犬種はスプリンガー・スパニエル。

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FX用語集 「すぽっと」の解説

スポット

為替市場においては直物取引を指し、取引日から2営業日後が決済日となります。

出典 (株)外為どっとコムFX用語集について 情報

世界大百科事典(旧版)内のすぽっとの言及

【空港】より

… 駐機場はエプロンapronまたはランプrampとも呼ばれ,ターミナルビルの前や整備地区に接して設けられた広場で,貨客の積卸し,給油,点検・整備,駐機などを行うための場所である。駐機場には航空機を停留させるため一定の駐機点(スポット)が設けてあり,大型空港ではこれを100ヵ所以上もつところも少なくない。駐機点はなるべくターミナルビルの直前に設けるのが理想であるが,スペースに限りがあるため,出入機数の多い空港ではターミナルビルからフィンガーをのばしたり,あるいはビルから離れた場所に駐機させて旅客をバスで輸送したりして処理している。…

※「すぽっと」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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