読み出し・書き込み・一括消去ができる半導体メモリー(フラッシュEEPROM(イーイーピーロム))を切手大にまとめたカード型記憶装置。駆動装置は不要、低コスト・小型・大容量・低消費電力を実現したNAND(ナンド)型のメモリーで、デジタルカメラ、携帯電話、音響レコーダー、ノートパソコンなど、手のひらサイズの情報機器を中心に普及している。記憶容量は十数メガバイト(千数百万バイト:静止画で数十枚、音楽数十分)から数ギガバイト(数十億バイト:動画で数時間)のものがあり、それぞれのファミリーの規格・容量で市販されている。
たとえば、パナソニック・東芝他のminiSDカード(20×21.5×1.4立方ミリメートル)、ソニーのメモリースティックDuo(20×31×1.6立方ミリメートル)、アメリカのサンディスクのコンパクトフラッシュ(CFと略記。36.4×42.8×3.3立方ミリメートル)、ドイツのジーメンスとサンディスクのマルチメディアカード、オリンパスと富士写真フイルムのxDピクチャーカード、東芝他のスマートメディア、日立製作所・三洋電機・富士通の著作権保護機能付加のSecureMMC(セキュアマルチメディアカード)などがある。
写真プリンター、パーソナルコンピュータ(パソコン)などの機器は複数のスロットや専用のアダプタを用意してはいるが、各社とも適用機器の業者を含めた企業グループを編成し、独自の市場の拡大を目ざして規格競争を演じている。現在、メガピクセル携帯電話や放送機器への展開も図られている。
[岩田倫典]
(斎藤幾郎 ライター / 2007年)
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