ボイルの法則(読み)ボイルノホウソク(その他表記)Boyle's law

翻訳|Boyle's law

デジタル大辞泉 「ボイルの法則」の意味・読み・例文・類語

ボイル‐の‐ほうそく〔‐ハフソク〕【ボイルの法則】

一定温度における気体体積は、その圧力反比例するという法則。1660年にボイル発見。1676年にE=マリオット独立して再発見したため、マリオットの法則ともいう。

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精選版 日本国語大辞典 「ボイルの法則」の意味・読み・例文・類語

ボイル の 法則(ほうそく)

  1. 一定温度では気体の体積と圧力は反比例するという法則。一六六二年イギリスのボイルが実験から発見した。

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法則の辞典 「ボイルの法則」の解説

ボイルの法則【Boyle's law】

一定温度のもとでは,気体の体積と圧力は反比例する.別名を,マリオットの法則*,あるいは,ボイル‐マリオットの法則*と呼ぶのは,ロバート・ボイルが1660年に実験的に見いだしたのとは独立に,フランスのマリオットが1676年に報告したためである.そのためかフランスでは現在でもマリオットの法則*と記してある例が多い.

なお,理想気体においては厳密に成立するが,実在気体についてはずれが生じてくる.これは実在気体には分子に大きさがあることと分子間相互作用が無視できなくなる場合があるためである.

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボイルの法則」の意味・わかりやすい解説

ボイルの法則
ぼいるのほうそく
Boyle's law

「一定温度のもとで希薄な気体の体積Vは圧力Pに反比例する」、つまりPV=一定 であるという法則。1662年イギリスのR・ボイルの発見になる。実際の気体は圧力が大きいとこの法則からずれてきて、pvは圧力の関数として変化するのだが、低圧下では圧力によらなくなって、ボイルの法則どおりの変化を示す温度が現れる。この温度のことを「ボイル温度」という。

山崎 昶]

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百科事典マイペディア 「ボイルの法則」の意味・わかりやすい解説

ボイルの法則【ボイルのほうそく】

マリオットの法則,ボイル=マリオットの法則とも。一定温度にある一定量の気体の体積は圧力に反比例するという法則。1660年R.ボイルが実験的に発見。→ボイル=シャルルの法則
→関連項目ルニョー

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボイルの法則」の意味・わかりやすい解説

ボイルの法則
ボイルのほうそく
Boyle's law

一定温度では気体の圧力 p比体積 v は反比例するという法則 ( pv=一定 ) 。 R.ボイル (1662) および E.マリオット (76) により発見されたので,マリオットの法則,またはボイル=マリオットの法則ともいう。

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化学辞典 第2版 「ボイルの法則」の解説

ボイルの法則
ボイルノホウソク
Boyle's law

温度一定のもとでは,一定質量の気体の体積はその圧力に反比例するという法則.1662年にR. Boyle(ボイル)によって見いだされた.[別用語参照]ボイル-シャルルの法則

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のボイルの法則の言及

【状態方程式】より

… 状態方程式の歴史は古く,17世紀の半ばごろまでさかのぼることができる。すなわち,イギリスの物理学者R.ボイルは,1662年,一定温度のもとで,一定量の気体の体積はその圧力に反比例すること(ボイルの法則)を明らかにした。それから1世紀ほどたって,フランスの物理学者J.シャルルは,1787年,一定圧力の場合,気体の体積は絶対温度に比例すること(シャルルの法則,またはゲイ・リュサックの法則という)を見いだした。…

【ボイル】より

… ボイルは57年ころO.vonゲーリケの真空実験を知り,助手のR.フックの製作した空気ポンプを用いてさまざまな実験を行い,《空気の弾力に関する自然学的新実験》(1660)を著した。空気の体積がその圧力に反比例するというボイルの法則は,その第2版(1662)において明らかにされた。ボイルの化学研究は1647年ころから始まっている。…

【ボイル=シャルルの法則】より

…一定量の気体の体積Vは圧力pに反比例し,絶対温度Tに比例するという法則。一定温度では気体の体積と圧力は反比例するというボイルの法則(ボイル=マリオットの法則ともいう)と,圧力一定のもとでは気体の体積は絶対温度に比例するというシャルルの法則(ゲイ・リュサックの法則ともいう)とを統合したもので,この法則によると,n(mol)の気体に対して,pVnRTの関係が成り立つ(Rは気体定数)。この法則は,常温,常圧の気体に対してはよく成立するが,低温,高圧の場合にはこの法則からのずれが大きくなる。…

※「ボイルの法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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