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ぼく東綺譚

デジタル大辞泉プラスの解説

ぼく東綺譚

1992年公開の日本映画。監督・脚本:新藤兼人、原作:永井荷風。出演:津川雅彦、墨田ユキ、宮崎美子(宮崎の「崎」は正確には「たつさき」)、大森嘉之、杉村春子、乙羽信子ほか。第47回毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞(墨田ユキ、大森嘉之)、女優助演賞(乙羽信子)受賞。ぼく東綺譚の「ぼく」はさんずいに「墨」。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

東綺譚
ぼくとうきだん

永井荷風(かふう)の長編小説。1937年(昭和12)4月、烏有堂(うゆうどう)(私家版)刊。同年4~6月、東京・大阪の両『朝日新聞』夕刊に連載。8月、岩波書店刊。老作者「わたくし」(大江匡(ただす))は、浅草から隅田(すみだ)川の向こう玉の井のあたりを散歩の途中、夕立にあい、傘に入れてやった私娼窟(ししょうくつ)の女お雪と馴染(なじ)みになる。そのうち、女が彼を頼って自前になろうという夢をみ始めたので、仲秋の明月の夜、彼女に「袷(あわせ)」代を贈ったのを最後として、これ以上、深い関係になることを避け、以後相会うことを断念するという筋。作者の反時勢的な文明批評と陋巷(ろうこう)・狭斜(きょうしゃ)趣味とが渾然(こんぜん)一体となった、昭和期の代表作とされる。[竹盛天雄]
『『東綺譚』(岩波文庫)』

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