乙羽信子(読み)オトワ ノブコ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「乙羽信子」の解説

乙羽 信子
オトワ ノブコ


職業
女優

本名
新藤 信子

旧名・旧姓
加治

生年月日
大正13年 10月1日

出生地
鳥取県 西伯郡米子町(米子市)

学歴
宝塚音楽歌劇学校〔昭和14年〕卒

経歴
昭和14年宝塚歌劇団入団。娘役トップスターとなるが、25年退団し、大映入り。“百万ドルのえくぼ”で清純派として売り出し、26年新藤兼人の第一回監督作品「愛妻物語」で好評を博す。27年「原爆の子」に出演の後、大映を退社して近代映画協会に参加。以後新藤監督とは公私両面にわたって結びつき、「縮図」「裸の島」「本能」「藪の中の黒猫」「竹山ひとり旅」など、演技派女優として数々の汚れ役に挑んできた。53年同監督と正式に結婚。54年「絞殺」でベネツィア国際映画祭最優秀女優賞受賞。舞台やテレビにも多数出演。「捨てたエクボ―乙羽信子のどろんこ半生記」の著書もある。

受賞
紫綬褒章〔平成1年〕 ブルーリボン賞女優主演賞(昭28年度)「縮図」「欲望」,芸術祭奨励賞〔昭和37年〕「死ぬほど逢いたい」(テレビ),ブルーリボン賞女優助演賞(昭41年度)「本能」,モンテカルロ国際テレビ・フェスティバル最優秀女優賞,ベネツィア国際映画祭最優秀女優賞〔昭和54年〕「絞殺」,菊田一夫演劇賞(第14回)〔平成1年〕,日刊スポーツ映画大賞特別賞(第8回)〔平成7年〕,エランドール賞(特別賞 平7年度)〔平成8年〕「午後の遺言状」,キネマ旬報ベストテン助演女優賞(平7年度)〔平成8年〕「午後の遺言状」,日本アカデミー賞助演女優賞(第19回)〔平成8年〕「午後の遺言状」 毎日映画コンクール女優主演賞(昭43年度)「藪の中の黒猫」,毎日映画コンクール女優助演賞(平4年度)〔平成5年〕「濹東綺譚」,毎日映画コンクール特別賞(第50回 平7年度)〔平成8年〕

没年月日
平成6年 12月22日 (1994年)

家族
夫=新藤 兼人(映画監督)

伝記
生きているかぎり―私の履歴書ながい二人の道―乙羽信子とともに午後の遺言状うわっ、八十歳青春のモノクローム日本の女優50人―素顔とことば講座 日本映画〈6〉 日本映画の模索とっておき十話〈第3集〉ふたりの居る場所 新藤 兼人 著新藤 兼人 著新藤 兼人 著新藤 兼人 著新藤 兼人 著菅野 拓也 著今村 昌平,佐藤 忠男,新藤 兼人,鶴見 俊輔,山田 洋次 編乙羽 信子 ほか著新藤 兼人,乙羽 信子 著(発行元 日本経済新聞出版社東京新聞出版局岩波書店講談社朝日新聞社新潮社岩波書店新日本出版社香匠庵 ’08’96’95’93’88’88’87’87’86発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「乙羽信子」の解説

乙羽 信子
オトワ ノブコ

昭和・平成期の女優



生年
大正13(1924)年10月1日

没年
平成6(1994)年12月22日

出生地
鳥取県西伯郡米子町(現・米子市)

本名
新藤 信子

旧姓(旧名)
加治

学歴〔年〕
宝塚音楽歌劇学校〔昭和14年〕卒

主な受賞名〔年〕
ブルーリボン賞女優主演賞(昭28年度)「縮図」「欲望」,芸術祭奨励賞〔昭和37年〕「死ぬほど逢いたい」(テレビ),ブルーリボン賞女優助演賞(昭41年度)「本能」,毎日映画コンクール女優主演賞(昭43年度)「藪の中の黒猫」,モンテカルロ国際テレビ・フェスティバル最優秀女優賞,ベネツィア国際映画祭最優秀女優賞〔昭和54年〕「絞殺」,菊田一夫演劇賞(第14回)〔平成1年〕,紫綬褒章〔平成1年〕,毎日映画コンクール女優助演賞(平4年度)〔平成5年〕「〓東綺譚」,日刊スポーツ映画大賞特別賞(第8回)〔平成7年〕,エランドール賞(特別賞 平7年度)〔平成8年〕「午後の遺言状」,毎日映画コンクール特別賞(第50回 平7年度)〔平成8年〕,キネマ旬報ベストテン助演女優賞(平7年度)〔平成8年〕「午後の遺言状」,日本アカデミー賞助演女優賞(第19回)〔平成8年〕「午後の遺言状」

経歴
昭和14年宝塚歌劇団入団。娘役トップスターとなるが、25年退団し、大映入り。“百万ドルのえくぼ”で清純派として売り出し、26年新藤兼人の第一回監督作品「愛妻物語」で好評を博す。27年「原爆の子」に出演の後、大映を退社して近代映画協会に参加。以後新藤監督とは公私両面にわたって結びつき、「縮図」「裸の島」「本能」「藪の中の黒猫」「竹山ひとり旅」など、演技派女優として数々の汚れ役に挑んできた。53年同監督と正式に結婚。54年「絞殺」でベネツィア国際映画祭最優秀女優賞受賞。舞台やテレビにも多数出演。「捨てたエクボ―乙羽信子のどろんこ半生記」の著書もある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「乙羽信子」の意味・わかりやすい解説

乙羽信子
おとわのぶこ

[生]1924.10.1. 鳥取
[没]1994.12.22. 東京
映画女優。本名新藤信子。宝塚歌劇より 1950年大映に入社,『処女峰』でデビュー。百万ドルのえくぼで人気女優となったが,その後メロドラマのヒロイン役から演技派に転向,数々の問題作に出演している。おもな作品『原爆の子』 (1952) ,『裸の島』 (60) ,『わが道』 (74) ,『竹山ひとり旅』 (77) など。 79年,『絞殺』でベネチア国際映画祭最優秀女優賞を獲得した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「乙羽信子」の解説

乙羽信子 おとわ-のぶこ

1924-1994 昭和-平成時代の女優。
大正13年10月1日生まれ。新藤兼人の妻。宝塚の娘役からスカウトされ,昭和25年大映の「処女峰」で映画デビュー,百万ドルのえくぼの清純派として売り出す。26年「愛妻物語」に主演,のち,近代映画協会にくわわり,「原爆の子」「裸の島」「絞殺」など新藤監督作品を中心に活躍した。平成6年12月22日死去。70歳。鳥取県出身。宝塚音楽歌劇学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「乙羽信子」の解説

乙羽 信子 (おとわ のぶこ)

生年月日:1924年10月1日
昭和時代;平成時代の女優
1994年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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