ボルゲン(読み)ぼるげん(英語表記)Johan Borgen

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボルゲン」の意味・わかりやすい解説

ボルゲン
ぼるげん
Johan Borgen
(1902―1979)

ノルウェーの小説家、劇作家オスロの弁護士の子に生まれる。近代人の自我分裂焦点をあて、その原因を子供時代に根ざす潜在意識に求める心理小説を数多く発表。ハムスンプルーストジョイスと同一線上にある作家。『小公子三部作』(1955~57)では、良家の子がやがては二重人格となり、ナチストとなる過程描写ほかにモダニズム小説『自我』(1959)、『赤い霧』(1967)などがある。

[山口卓文]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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