ぽかっと(読み)ポカット

デジタル大辞泉 「ぽかっと」の意味・読み・例文・類語

ぽかっ‐と

[副]
頭などをなぐるさま。ぽかりと。ぽかんと。「頭をぽかっとやられる」
急に穴があくさま。また、ある部分だけが抜けてなくなるさま。ぽっかりと。ぽかりと。ぽかんと。「ぽかっと手があく」
[類語](1ぼかすかぼかぼかぽかぽかぼこぼこぽかりぽかんばんばんぴしぴしびしびしびしりぴしり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぽかっと」の意味・読み・例文・類語

ぽかっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 頭などをたたく音を表わす語。
    1. [初出の実例]「弁慶の泣所といふ頬のあたりをポカッと突かれた」(出典:落語・橋弁慶(1895)〈禽語楼小さん〉)
  3. うつろな感じや状態を表わす語。
    1. [初出の実例]「ぽかっと天井を見てゐる」(出典:父━その死(1949)〈幸田文〉菅野の記)
    2. 「牢獄のような石の部屋の前面にぽかっと空いている暗い空洞に」(出典:白く塗りたる墓(1970)〈高橋和巳〉八)
  4. 急にある思いや記憶などが生じるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「なぜ私はかあさんに叱られることを、ぽかっと思いだしてしまったのだろう」(出典:地の群れ(1963)〈井上光晴〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android