デジタル大辞泉
「ぼこぼこ」の意味・読み・例文・類語
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ぼこ‐ぼこ
- [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
- ① 中空のものをたたく音を表わす語。
- ② 水が泡立って流れたり、水中から物が浮き上がる音やさまを表わす語。また、連続して物や事が生じたり、押し寄せて来たりするさまを表わす語。
- [初出の実例]「『覚悟は宜(い)いか』と念仏諸共(もろとも)隅田川へザブーリと飛込んで、此奴が、情死(しんじう)と来て土左衛門がボコボコ浮上り」(出典:落語・阿七(1890)〈三代目三遊亭円遊〉)
- ③ 咳の音を表わす語。
- [初出の実例]「絵を描きながらぼこぼこ咳をしていたが」(出典:面影(1969)〈芝木好子〉二)
- ④ ゆっくりと歩く音、また、そのさまを表わす語。
- [初出の実例]「馬車はぼこぼこと落葉の上を駛(はし)った」(出典:熊の出る開墾地(1929)〈佐左木俊郎〉)
- ⑤ くぼみや穴がたくさんあるさまを表わす語。
- [初出の実例]「店にぢっと坐って、ふけのやうな塵埃(ほこり)で白くてぼこぼこした街路を眺めてゐることは」(出典:犬喧嘩(1923)〈金子洋文〉一)
- [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 土、地面、木などがやわらかくてへこみやすいさま。ぼくぼく。
- [初出の実例]「自転車は這裏(こっち)へ置いといて上げませう、那辺(そっち)はボコボコの土だから」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
- [ 3 ] 凹凸があること。ぶつぶつ。
- [初出の実例]「糊代りに使った飯粒のボコボコを見せて、貼らさってあった」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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