ぼこぼこ(読み)ボコボコ

デジタル大辞泉 「ぼこぼこ」の意味・読み・例文・類語

ぼこ‐ぼこ

[副]
中空のものをしきりにたたく音を表す語。「ドラム缶ぼこぼこ(と)たたく」
水などが盛んにわき出たり泡だったりする音や、そのさまを表す語。「ぼこぼこ(と)温泉がわき出る」
でこぼこしているさま。くぼみや穴がたくさんあるさま。「穴がぼこぼこ(と)あいている」
[形動]
3に同じ。「ぼこぼこな鍋」「大きなひょうが降ってボンネットぼこぼこになる」
俗に、ひどく殴るさま。何回も殴ったり蹴ったりするさま。「二人掛かりでぼこぼこにされる」
アクセントコボコ、はボコボコ
[類語]1どんとんとんとんどんどんかたりがたりかたんがたんかたかたがたがたかたことがたごとことことごとごとことりごとりことんごとんこんこんこんごんごんがつんこつんごつんかんかんがんがんどてんどたんどたりすとんずどんずしんずしりどすんどさりどしりどかんどしんばあんぱあんばたりぱたりばたんぼおんぽおんぽんとぽんぽこぽこぽこぽんぽんちゃらちゃらちゃりんじゃらじゃらちりんちりんがちゃがちゃかちゃかちゃかちりかちかちこつこつかちゃりがちゃりかちゃんがちゃんかちんがちんからからがらがらがらりどたどたどかどかどっとどすどすどしどしばんばんぽくぽくちんちん2ぼかすかぼかぼかぽかぽかぽかっとぽかりぽかんばんばんぴしぴしびしびしびしりぴしり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぼこぼこ」の意味・読み・例文・類語

ぼこ‐ぼこ

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 中空のものをたたく音を表わす語。
    2. 水が泡立って流れたり、水中から物が浮き上がる音やさまを表わす語。また、連続して物や事が生じたり、押し寄せて来たりするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「『覚悟は宜(い)いか』と念仏諸共(もろとも)隅田川へザブーリと飛込んで、此奴が、情死(しんじう)と来て土左衛門がボコボコ浮上り」(出典落語・阿七(1890)〈三代目三遊亭円遊〉)
    3. 咳の音を表わす語。
      1. [初出の実例]「絵を描きながらぼこぼこ咳をしていたが」(出典:面影(1969)〈芝木好子〉二)
    4. ゆっくりと歩く音、また、そのさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「馬車はぼこぼこと落葉の上を駛(はし)った」(出典:熊の出る開墾地(1929)〈佐左木俊郎〉)
    5. くぼみや穴がたくさんあるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「店にぢっと坐って、ふけのやうな塵埃(ほこり)で白くてぼこぼこした街路を眺めてゐることは」(出典:犬喧嘩(1923)〈金子洋文〉一)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 土、地面、木などがやわらかくてへこみやすいさま。ぼくぼく。
    1. [初出の実例]「自転車は這裏(こっち)へ置いといて上げませう、那辺(そっち)はボコボコの土だから」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
  3. [ 3 ] 凹凸があること。ぶつぶつ。
    1. [初出の実例]「糊代りに使った飯粒のボコボコを見せて、貼らさってあった」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉二)

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