ぴしり(読み)ピシリ

デジタル大辞泉 「ぴしり」の意味・読み・例文・類語

ぴしり

[副]
むちなどで鋭く打つ音や、木などの折れたり割れたりするするどい音などを表す語。「ものさしでぴしりと打つ」
容赦のないするどい調子で物事をするさま。ぴしゃり。「申し出をぴしりと断る」
[類語](1丁とはっしばしっとびしっとぴしっとびしりびしびしぴしぴしばんばんぼかすかぼかぼかぽかぽかぼこぼこぽかっとぽかりぽかん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぴしり」の意味・読み・例文・類語

ぴしり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 平手やむちなどで鋭く一撃する音、木などが勢いよく割れたり折れたりする音を表わす語。
    1. [初出の実例]「台所の方でぴしりぴしりと柱などの干割れる音がする」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉前)
  3. 容赦なく厳しいさま、また、いい加減なところがなくすきのないさまを表わす語。ぴしっと。
    1. [初出の実例]「一度口へ出して、ピシリと遣られる」(出典:日本橋(1914)〈泉鏡花〉三六)

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