ポストリ(その他表記)Postoli, Foqion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポストリ」の意味・わかりやすい解説

ポストリ
Postoli, Foqion

[生]1889. コルチャ
[没]1927.10.2. コルチャ
アルバニア小説家,劇作家。仕事を求めて初めオスマン帝国に,まもなくアメリカへ行き,1910~21年靴工場で働いた。その間に,アルバニアの独立運動に参加し,また小説,戯曲を書き,帰国後発表。代表作『祖国を守るために』 Për mbrojtjen e Atdheut (1921) ,『忘れな草』 Lulja e kujtimit (24) ,戯曲『母の義務』 Detyra e mëmës (24) 。 (→アルバニア文学 )

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポストリ」の意味・わかりやすい解説

ポストリ
ぽすとり
Foqion Postoli
(1889―1927)

アルバニアの小説家。南アルバニアの出身。1910年から約10年間アメリカで出稼ぎ労働者として働き、在米アルバニア人たちの民族独立運動にも参加し、その機関誌バルカン戦争渦中での民衆悲劇を描いた小説『祖国を守るために』(1919)を発表した。代表作『追憶の花』(1922)は、作者の故郷コルチェの町を舞台に展開されるアルバニア人とギリシア人との戦いを描いた小説である。

[直野 敦]

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