ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポッツォ・ディ・ボルゴ」の意味・わかりやすい解説
ポッツォ・ディ・ボルゴ
Pozzo di Borgo, Carlo Andrea
[没]1842.2.15. パリ
ロシアの外交官。コルシカ島の貴族の家に生れた。フランス革命中コルシカ選出議員として活躍したが,ナポレオン1世のコルシカ政策と対立して,イギリス,次いでロシアと接触。皇帝アレクサンドル1世の片腕として活発な外交活動を行い,一貫して反ナポレオン的態度をとった。ナポレオン退位後はロシア宮廷でフランスの利益を代弁,その功績でフランス政府から伯爵に叙せられた。 1814~35年パリ駐在大使,35~38年ロンドン駐在大使としてロシアのために働いたが,晩年はそのフランスへの過度の同情のため,ロシア政府にうとまれた。
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