山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
ポーランド自主管理労組「連帯」(ポーランドじしゅかんりろうそれんたい)
NSZZ ‘Solidarność’
1980年8月31日に調印されたポーランドの政府・労働者間の合意にもとづき,社会主義圏で初の共産党から独立した労働組合として9月に結成された。議長はL.ヴァウェンサ。反体制派知識人の支援を受け,政治・経済の民主化を主張し,共産党と対決した。1000万人近い組織となったが,81年12月の戒厳令で弾圧され,翌年非合法化された。しかし組織は生き残って勢力を維持し,89年に社会主義体制の崩壊を引き起こす原動力となった。その後さまざまな勢力に分裂した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報