マイツェン(読み)まいつぇん(英語表記)Friedrich Ernst August Meitzen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マイツェン」の意味・わかりやすい解説

マイツェン
Meitzen, Friedrich Ernest August

[生]1822.12.16. ブレスラウ(現ポーランド,ウロツワフ)
[没]1910.1.19. ベルリン
ドイツ農制史の研究家,統計学者。ハイデルベルクテュービンゲン大学などで学び,1848年プロシア王国大蔵省に入り,のちヒルシュベルク市長 (1853) ,ドイツ帝国統計局参事官 (72) ,ベルリン大学教授を兼任 (75) 。実態調査に基づく『プロシア国家の土地と農業事情』 Der Boden und die landwirtschaftlichen Verhältnisse des Preussischen Staates nach Gebietsumfang vor1866 (68~71) ,『西ゲルマン東ゲルマンケルト,ローマ人,フィン人,スラブ村落と農業制度』 Siedlung und Agrarwesen der Westgermanen und Ostgermanen,der Kelten,Römer,Finnen und Slawen (3巻,96) の代表的著作は,農政史,特にドイツの農政史の研究者に高く評価されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイツェン」の意味・わかりやすい解説

マイツェン
まいつぇん
Friedrich Ernst August Meitzen
(1822―1910)

ドイツの農業史家、統計学者。ブレスラウ(ブロツワフ)に生まれる。プロイセン行政官として農民解放や地租査定の業務に携わったのち、プロイセンおよびドイツ帝国統計局に勤務した。1873年以後はベルリン大学統計学教授を兼ねた。農業史の史料編纂(へんさん)や統計資料の集成功績があり、主編著『プロイセンの土地と農業事情』8巻(1868~1908)がある。

[坂井榮八郎]

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