マガジンハウス

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マガジンハウス」の意味・わかりやすい解説

マガジンハウス

出版社。1945年凡人社として設立月刊誌『平凡』を創刊,歌と映画の娯楽雑誌路線を打ち出した。1954年株式会社に改組し社名平凡出版改称。1959年テレビ時代を意識した『週刊平凡』を創刊。1964年『平凡パンチ』を創刊して男性誌分野での基盤を固め,1970年『アンアン』の創刊により女性ファッション誌の分野に新風を吹き込んだ。その後も 1976年『ポパイ』,1977年『クロワッサン』,1980年『ブルータス』,1982年『オリーブ』と若者向けの新雑誌を相次いで創刊。1983年現社名に変更するとともに総合文芸誌『鳩よ!』を創刊。1980年代後半以降は『週刊平凡』『平凡』『平凡パンチ』を休刊し,『ハナコ』『自由時間』などの新路線の雑誌を創刊。

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百科事典マイペディア 「マガジンハウス」の意味・わかりやすい解説

マガジンハウス[株]【マガジンハウス】

ファッションライフ雑誌出版の先駆的企業。1945年凡人社(のち平凡出版)として設立し,雑誌《平凡》(1987年廃刊)を創刊。1964年創刊の週刊誌《平凡パンチ》(1988年廃刊)は,若年男性層の高い支持を得た。その後も,10代〜40代の世代別ファッションとライフスタイルに焦点を当てた雑誌づくりに定評がある。1983年現社名に変更。代表的雑誌は《アンアン》《クロワッサン》《クウネル》《ポパイ》《ブルータス》《ギンザ》など。書籍部門も有する。本社東京。2003年資本金1億円,2003年9月期売上高238億円。売上構成(%)は,雑誌80,書籍20。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「マガジンハウス」の解説

マガジンハウス

正式社名「株式会社マガジンハウス」。英文社名「MAGAZINE HOUSE, Ltd.」。情報・通信業。昭和20年(1945)前身の「凡人社」創業。同29年(1954)「平凡出版株式会社」設立。同58年(1983)現在の社名に変更。本社は東京都中央区銀座。出版社。1960年代は「平凡パンチ」が若者向け雑誌として一世を風靡。「an・an」「Hanako」「POPEYE」など雑誌刊行に強み

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

世界大百科事典(旧版)内のマガジンハウスの言及

【雑誌】より

…読物誌だった《平凡》(1945~87)をスター・ゴシップ雑誌とすることで成功した清水達夫は,若い世代の男女を主対象としてその風俗をリードする雑誌群を並列させて事業を拡大し続けている。《週刊平凡》(87年廃刊),《平凡パンチ》(88年廃刊)から《アンアン》《クロワッサン》《ポパイ》《ブルータス》などを擁して,83年に社名をマガジンハウスと改称し雑誌専業の方向をいっそう鮮明にした。戦前に小学館の子会社としてスタートした集英社はスター雑誌《明星》(1948)で成功してのち,少女マンガ雑誌《マーガレット》を中心に平凡出版と同様な青年風俗誌を続出した。…

【平凡】より

…マガジンハウスから発行されていた月刊娯楽雑誌。前身の平凡出版は1945年合資会社凡人社として誕生,83年に社名をマガジンハウスと変更した。…

※「マガジンハウス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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