ません(読み)マセン

デジタル大辞泉の解説

ませ◦ん

[連語]
《丁寧の助動詞「ます」の未然形+打消しの助動詞「ぬ(ん)」》丁寧な打消しの表現。「雨はまだ降っており―◦ん」
[補説]現代語では、「ませんでした」が「ません」の過去の意を表すが、近世江戸語では「ましなんだ」「ませなんだ」の形もあり、また、後には「ませんかった」「ませんだった」の形もみられる。
《丁寧の助動詞「ます」の未然形+推量の助動詞「む」の音変化「ん」。近世語》連語「ましょう」に同じ。
「山の井といふ女郎、私かけてあげ―◦んと、杉柄杓とりて」〈浮・色三味線・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ません

( 連語 )
〔丁寧の助動詞「ます」の未然形「ませ」に推量の助動詞「む」の転である「ん」の付いたもの。近世語〕
「ましょう(連語)」に同じ。 「私かけてあげ-・んと、杉柄杓とりて/浮世草子・色三味線」 → ましょう(連語)

ません

( 連語 )
〔丁寧の助動詞「ます」の未然形「ませ」に打ち消しの助動詞「ん」の付いたもの〕
丁寧な打ち消しの意を表す。 「私は行き-・ん」 「半日ストで、午前中はバスの運行があり-・ん」 「ずっと雨が降り-・んので、ダムの水位もだいぶ低くなっています」 〔 (1) 「ません」は、終止形・連体形の用法しかない。 (2) 「ません」の過去表現として「ませんでした」が用いられる。 (3) 丁寧の助動詞「です」を重ねた「ませんです」の形が用いられることがある。「ません」よりさらに丁寧の度合が高いものとの意識が伴った言い方である〕 → ます(助動)ませんでした(連語)

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ませ‐・ん

[1] (丁寧の助動詞「ます」の未然形に推量の助動詞「む」の変化した「ん」が付いたもの) =ましょう
浮世草子・傾城色三味線(1701)江戸「山の井といふ女郎、私かけてあげませんと、杉びしゃくとりて」
[2] (丁寧の助動詞「ます」の未然形に打消の助動詞「ん」の付いたもの) 丁寧な打消の意を表わす。
※洒落本・遊子方言(1770)発端「なんぎいたす事じゃ御座りません」
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「する事なす事、若輩(めへかた)のやうにゃア参(めへ)りませんはス」

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