ません(読み)マセン

デジタル大辞泉 「ません」の意味・読み・例文・類語

ませ◦ん

[連語]
《丁寧の助動詞「ます」の未然形+打消しの助動詞「ぬ(ん)」》丁寧な打消しの表現。「雨はまだ降っており―◦ん」
[補説]現代語では、「ませんでした」が「ません」の過去の意を表すが、近世江戸語では「ましなんだ」「ませなんだ」の形もあり、また、後には「ませんかった」「ませんだった」の形もみられる。
《丁寧の助動詞「ます」の未然形+推量の助動詞「む」の音変化「ん」。近世語》連語「ましょう」に同じ。
「山の井といふ女郎、私かけてあげ―◦んと、杉柄杓とりて」〈浮・色三味線・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ません」の意味・読み・例文・類語

ませ‐・ん

  1. [ 1 ] ( 丁寧の助動詞「ます」の未然形に推量の助動詞「む」の変化した「ん」が付いたもの ) =ましょう
    1. [初出の実例]「山の井といふ女郎、私かけてあげませんと、杉びしゃくとりて」(出典:浮世草子・傾城色三味線(1701)江戸)
  2. [ 2 ] ( 丁寧の助動詞「ます」の未然形に打消の助動詞「ん」の付いたもの ) 丁寧な打消の意を表わす。
    1. [初出の実例]「なんぎいたす事じゃ御座りません」(出典:洒落本・遊子方言(1770)発端)
    2. 「する事なす事、若輩(めへかた)のやうにゃア参(めへ)りませんはス」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四)

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