マライタ島(読み)まらいたとう(英語表記)Malaita

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マライタ島」の意味・わかりやすい解説

マライタ島
まらいたとう
Malaita

南太平洋西部、メラネシアソロモン諸島にある火山島。立憲君主国「ソロモン諸島」領。北西から南東へ長さ165キロメートルに及び、幅37キロメートル、面積3840平方キロメートル。周辺の島をあわせたマライタ県の人口は12万2200(2003推計)。1000メートル級の山脈が走り、最高峰はコロブラットKolovrat山(1303メートル)。島の現地名はマラだが、ヨーロッパ人はこれを最初マランタMalantaとよんだという。コプラ、米、ココアを産する。西岸のアウキAukiに行政中心地が置かれ、ここで1927年にイギリス行政官が虐殺される事件があった。

[大島襄二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マライタ島」の意味・わかりやすい解説

マライタ島
マライタとう
Malaita Island

南西太平洋,ソロモン諸島東部の島。森林に覆われた高温多雨の火山島。北西から南東に細長く,全長約 185kmに対し,幅は最も大きいところで 35kmである。最高点はアイル山 (コロウラト山) の 1438m。住民は独立心の強い気風で知られ,植民地化への抵抗,自治運動の歴史をもつ。ソロモン諸島のガダルカナル島などへの労働力供給源であると同時にコプラ,米,カカオなどを生産。島の南東に狭い水路を挟んでマラマシケ島がある。中心地は西岸のアウキ。面積 4530km2。人口8万 32 (1986) 。

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