現代外国人名録2016 「マリオバルガス・リョサ」の解説
マリオ バルガス・リョサ
Mario Vargas Llosa
- 職業・肩書
- 作家,政治家 元国際ペンクラブ会長
- 国籍
- ペルー
- 生年月日
- 1936年3月28日
- 出生地
- アレキパ
- 本名
- Vargas Llosa,Jorge Mario Pedro
- 専門
- スペイン文学
- 学歴
- サン・マルコス大学文学部〔1958年〕卒,マドリード大学大学院〔1959年〕修了
- 学位
- 文学博士(マドリード大学)〔1958年〕
- 受賞
- ノーベル文学賞〔2010年〕,レオポルド・アラス賞〔1959年〕「ボスたち」,ブレーベ図書賞(1962年度)「都会と犬ども」,スペイン批評家賞〔1963年,1966年〕「都会と犬ども」「緑の家」,ロムロ・ガジェゴス賞(第1回)〔1967年〕「緑の家」,リッツ・ヘミングウェイ賞(第1回)〔1985年〕「世界終末戦争」,プラネタ賞〔1993年〕「アンデスのリトゥーマ」,エルサレム文学賞〔1995年〕,セルバンテス賞〔1995年〕,東京大学名誉博士号〔2011年〕
- 経歴
- 幼少時を母親とともにボリビアで過ごす。在学中から新聞社、放送局で働く。1958年短編集「ボスたち」を出版。’62年リマの士官学校を舞台にした小説「都会と犬ども」でスペインの二つの文学賞、ビブリオテーカ・ブレーベ賞、批評家賞を受賞し、一躍脚光を浴びる。’66年からロンドン大学でラテンアメリカ文学を講じ、’76年には40歳にして国際ペンクラブ会長に就任、’79年まで務めた。この間、’66年「緑の家」、’69年ロンドンで「ラ・カテドラルでの対話」、’73年バルセロナで「パンタレオン大尉と女たち」、’81年ペルーで「世界終末戦争」などを発表。作品を通して政治・社会批判的なテーマを表現し、現代ラテンアメリカを代表する作家の一人と国際的に認められるようになった。’74年ペルーに帰国後は作家活動のかたわら、民主主義を守る立場から政治的な発言を積極的に繰り返し、’87年右派連合・民主戦線(FREDEMO)を結成。’90年大統領選に出馬したが、アルベルト・フジモリに敗れる。’92年スペイン国籍も取得し、以後、欧米を本拠に活動。’95年スペイン語文化圏の最高栄誉であるセルバンテス賞を受賞。2010年ノーベル文学賞を受賞。他の著書に、小説「マイタの物語」(1984年)、「誰がパロミノ・モレーロを殺したか」(’86年)、「密林の語り部」(’87年)、「アンデスのリトゥーマ」(’93年)、「官能の夢―ドン・ルゴベルトの手帖」(’97年)、「チボの狂宴」(2000年)、「楽園への道」(2003年)、「嘘から出たまこと」、戯曲「キャシーと河馬」(1983年)、自伝的要素の濃い「フリアとシナリオライター」(’77年)、回想録「水を得た魚」(’93年)、評論「ガルシア=マルケス―ある神殺しの歴史」(’72年)、対話インタビュー集「疎外と叛逆―ガルシア・マルケスとバルガス・ジョサの対話」など。’89年来日。2011年6月来日、東京で内外のジャーナリストを前に記者会見を行う。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報