マレック病(読み)マレックびょう(英語表記)Marek's disease

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マレック病」の意味・わかりやすい解説

マレック病
マレックびょう
Marek's disease

ヘルペスウイルスB群によって起る鶏の病気。定型的マレック病と急性マレック病がある。前者は概して経過が長く,初期症状は脚や翼の麻痺に始って,病勢が進むと体重減少,露出皮膚の蒼白化,下痢などの症状が現れる。剖検上は末梢神経腫大をみるもの (神経型) や内臓にリンパ様腫瘍を形成するもの (内臓型) がある。後者は 1957年アメリカ,イギリスで 1.5~2ヵ月齢のブロイラーに集団発生したもので,剖検所見では神経病変のほか,特に生殖腺にリンパ様腫瘍の発生する率が高い。治療法はなく,早期発見,早期淘汰による消極的な防疫法がとられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報