メリケン粉(読み)メリケンコ

精選版 日本国語大辞典 「メリケン粉」の意味・読み・例文・類語

メリケン‐こ【メリケン粉】

  1. 〘 名詞 〙 小麦粉の俗称。古くはアメリカから輸入したもので精製してあったところから、在来のうどん粉と区別して呼ばれた。
    1. [初出の実例]「メリケン粉は一時在荷嵩みと不売の原因より、漸次下落の傾きありしかど」(出典:東京日日新聞‐明治二七年(1894)二月三日)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「メリケン粉」の意味・わかりやすい解説

メリケン粉
めりけんこ

明治時代に誕生したことばで、アメリカから輸入された小麦粉の呼び名として、アメリカン粉がなまってメリケン粉となったもの。あまり使われなくなったことばだが、すこし前までは小麦粉と同義語のように使われる場合も多かった。色が白く品質がよかったので、国内で製粉した粉(うどん粉とよばれていた)とは別種と考えられたが、その後、この区別が忘れられ、小麦粉の別名のようになった。

長尾精一

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世界大百科事典(旧版)内のメリケン粉の言及

【小麦粉】より

…うどんに用いられたためうどん粉といわれていた。これに対して明治の初めからパン用などに輸入されたアメリカ製の小麦粉は近代的な機械製粉であり,色が白く品質も格段によく,うどん粉とは別種のように区別され,メリケン粉と称された。小麦粉の加工適性には,タンパク含量(グルテン)とその質が重要な要素で,各種の小麦粉加工品の種類によって必要とされる小麦粉のタンパク含量が変わってくる。…

※「メリケン粉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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