メリーウィドー(読み)めりーうぃどー(その他表記)Die Lustige Witwe (The Merry Widow)

精選版 日本国語大辞典 「メリーウィドー」の意味・読み・例文・類語

メリー‐ウイドー

  1. ( The Merry Widow ) オペレッタ。三幕。レハール作曲。一九〇五年ウィーン初演。メイヤック喜劇大使随員」による。原題は Die Lustige Witwe 金持ちの未亡人をめぐる恋と結婚を滑稽なエピソードを配してつづったもの。第一幕の終わりのワルツは特に有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「メリーウィドー」の意味・わかりやすい解説

メリー・ウィドー
めりーうぃどー
Die Lustige Witwe (The Merry Widow)

オーストリアのレハール作曲のオペレッタ。全三幕。1905年ウィーン初演。H・メイヤックのフランス喜劇『大使館随員』を、V・レオンとL・シュタインが脚色。架空の国ポンテベドロのパリ駐在大使は、大金持ちの「陽気な未亡人(メリー・ウイドー)」ハンナがパリの伊達(だて)男と結婚して巨財の海外流出するのを恐れ、大使館随員ダニロと結婚させようとするが、実は2人は以前から深い仲。だがダニロは金と結婚する気はなく、互いに意地の張り合いののち、華やかな舞踏会の席でハッピー・エンドとなる。ウィンナ・オペレッタの「白銀時代」を代表する名作で、世界的に大ヒットした。「メリー・ウィドー・ワルツ」「ビリアの歌」など、美しいメロディーのなかに官能がうずき、ダンスで恋が運ばれていくダンス・オペレッタの先駆となった。日本では1911年(明治44)イギリスのバンドマン一座により初演されたが、その魅力をフルに生かした本格的上演は1979年(昭和54)ウィーン・フォルクスオーパーの初来日公演である。

[寺崎裕則]

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