もがな(読み)モガナ

デジタル大辞泉の解説

もがな[終助]

[終助]《終助詞「もが」+終助詞「な」から》名詞、形容詞および助動詞「なり」「ず」の連用形、助詞に付く。上の事柄の存在・実現を願う意を表す。…があればいいなあ。…(で)あってほしいなあ。
「み吉野の山のあなたに宿―世のうき時の隠れ家にせむ」〈古今・雑下〉
[補説]「もが」「もがも」に代わって中古以後用いられた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

もがな

終助
終助詞もがに終助詞の付いたものから。上代のもがもに代わって、中古以降用いられるようになった
文末にあって、体言、形容詞や打ち消しの助動詞「ず」および断定の助動詞「なり」の連用形、一部の助詞などに付く。強く望み願う意を表す。 かくしつつとにもかくにもながらへて君が八千代に逢ふよし-/古今 世の中にさらぬ別れのなく-千代もと祈る人の子のため/伊勢 84 あはれ、紅葉を焼かん人-/徒然 54もがも終助

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

もが‐な

(終助詞「も」「な」の重なったもの。上代の「もがも」に代わって中古以後に用いられた形) 文末において体言形容詞や打消および断定助動詞の連用形・格助詞「へ」などを受け、願望を表わす。
※古今(905‐914)雑下・九六五「ありはてぬ命待つ間のほどばかりうき事繁く思はずもかな〈平貞文〉」
[語誌]成立に関しては一般に、願望を表わす「もが」に感動を表わす「な」の付いたものとするが、中古「もがな」が「も」とも表記されたこと、また「をがな」の形、さらには「がな」の形も用いられていることなどから、当時「も‐がな」の分析識があったと推測される。

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