もがも(読み)モガモ

デジタル大辞泉の解説

もがも[終助]

[終助]《終助詞「もが」+終助詞「も」から。上代語》名詞、形容詞および助動詞「なり」の連用形、副詞、助詞に付く。上の事柄の存在・実現を願う意を表す。…があればいいなあ。…(で)あってほしいなあ。
「岩戸(いはと)割る手力(たぢから)―手弱(たよわ)き女(をみな)にしあればすべの知らなく」〈・四一九〉
[補説]中古以後は「もがな」に代わった。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

もがも

終助
終助詞もがに終助詞の付いたものから。上代語
文末にあって、体言・副詞・形容詞および助動詞「なり」の連用形、一部の助詞などに付く。強く望み願う意を表す。 我がやどに盛りに咲ける梅の花散るべくなりぬ見む人-/万葉集 851 長門ながとなる沖つ借島奥まへて我が思ふ君は千歳ちとせに-/万葉集 1024 (1) この語の下にさらに詠嘆の間投助詞を添えた形でも用いられる。 (2) 中古には、この語に代わって、もがなが用いられるようになるもが終助もがもな連語もがもや連語もがもよ連語もがな終助

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

もが‐も

(終助詞「もが」「も」の重なったもの。→もが) 文末において体言形容詞および断定助動詞の連用形・副詞助詞「し」「て」などを受け、願望を表わす。さらに「な」「や」「よ」の下接した形もある。
書紀(720)仁徳二二年正月・歌謡「貴人の 立つる言立 うさゆづる 絶えば継がむに 並べて毛餓望(モガモ)
[語誌](1)「もがも」は主に上代に見られ、平安時代にはこれにかわって「もがな」が用いられるようになる。ただし、後にも「金槐集」など万葉調の歌には例が見られる。
(2)発生的には「もが」に「も」が下接したものであるが、「万葉集」で「毛欲得」「母欲得」「毛冀」などと表記されている例もあるところから、上代にすでに「も‐がも」という分析意識があったと考えられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

大学入試センター試験

国立大学の共通第1次学力試験制度は、1979年度に導入された。入学試験を第1次と第2次とに分け、第1次試験は大学入試センターが共通学力試験を実施。第2次試験は各大学がきめ細かな入学者選抜を行うことを目...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android