デジタル大辞泉 「もが」の意味・読み・例文・類語 もが[終助] [終助]《係助詞「も」に終助詞「か」の付いた「もか」の音変化。上代語》名詞、形容詞および助動詞「なり」の連用形、副詞、助詞に付く。上の事柄の存在・実現を願う意を表す。…があればいいなあ。…であってほしいなあ。「住吉すみのえの岸に家―沖に辺に寄する白波見つつしのはむ」〈万・一一五〇〉[補説]上代は「もがも」の形で多く用いられ、中古以後は「もがな」に代わった。 モガ 「モダンガール」の略。⇔モボ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「もが」の意味・読み・例文・類語 も‐が 〘 終助詞 〙 ( 係助詞「も」に終助詞「が」の付いたもの ) 文末において、体言・副詞・形容詞および助動詞「なり」の連用形、副助詞「さへ」などを受けて、願望を表わす。[初出の実例]「か母賀(モガ)と わが見し子ら」(出典:古事記(712)中・歌謡)「それもがと今朝開けたる初花に劣らぬ君が匂ひをぞ見る」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)もがの語誌上代にも「もが」単独の形は「もがも」に比して少なく、中古以後は「もがな」の形が圧倒的になる。ただし、後世にも源実朝や橘曙覧など万葉調歌人の歌にはしばしば用いられる。 モ‐ガ 〘 名詞 〙 「モダンガール」の略。⇔モボ。[初出の実例]「文学青年やモガが四、五人舞台のかげ口をきいてゐる」(出典:彼女とゴミ箱(1931)〈一瀬直行〉脚本朗読会の流行) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例