ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モント」の意味・わかりやすい解説
モント
Montt, Pedro
[没]1910.8.16. ブレーメン
チリの政治家。大統領 (在任 1906~10) 。 M.モントの子。法律を学び,1876年下院議員,85年下院議長となり,91年の革命には指導的役割を演じた。その後革命フンタの使節としてアメリカに行き,新政府承認後は公使としてとどまった。 1901年の大統領選挙には敗れたが,06年には圧倒的多数の票を集めて大統領に当選。アルゼンチンとの武力衝突を回避し,鉄道建設,教育などの普及に努めた。在任中ドイツで没した。
モント
Montt, Manuel
[没]1880.9.20. サンチアゴ
チリの政治家,法学者。大統領 (在任 1851~61) 。国立研究所で法律を学び,その後 J.プリエト内閣の行政官となり,1840年下院議員,M.ブルネス内閣の内相,法相を歴任。大統領時代には内相 A.バラスの協力を得て,商工業,鉄道建設,教育の振興,移民問題,ビオビオ川南部の植民に尽力,法律の成文化,限嗣不動産の廃止などの善政を施行し,51年と 59年には反乱を鎮圧。退任後,最高裁判所長官。
モント
Monte, Philippe de
[没]1603.7.4. プラハ
フランドルの作曲家。後期フランドル派を代表する巨匠でスペインのフェリペ2世,イギリスのメアリー女王,神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世,ルドルフ2世に仕え,ナポリ,ローマ,ロンドン,ウィーン,プラハなどの諸都市で活躍した。作品は,ミサ曲,モテト,シャンソン,マドリガルなど多数。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報