ユデニチ(読み)ゆでにち(英語表記)Николай Николаевич Юденич/Nikolay Nikolaevich Yudenich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユデニチ」の意味・わかりやすい解説

ユデニチ
Yudenich, Nikolai Nikolaevich

[生]1862.7.30.
[没]1933.10.5. サンローランデュバール
ロシアの陸軍軍人。 1887年陸軍士官学校卒業。日露戦争従軍後カフカス地方の軍隊指揮をとり,1913年カフカス方面軍参謀長。第1次世界大戦中は同地の前線司令官であったが,17年 10月ロシア革命が起るとフィンランドに逃れ,18年列国の干渉軍と呼応してエストニア方面で反革命白衛軍をつのり,19年イギリスの強力な援助のもとに,西北ロシア政府軍司令官に就任。同年5月と 10月の2回ペトログラード (現サンクトペテルブルグ) へ進撃を試みたが,L.トロツキーの率いる赤軍反撃で失敗,翌年1月エストニアで壊滅した。その後はイギリスとフランスで亡命生活をおくった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ユデニチ」の意味・わかりやすい解説

ユデニチ
ゆでにち
Николай Николаевич Юденич/Nikolay Nikolaevich Yudenich
(1862―1933)

ロシアの軍人。日露戦争に連隊長として従軍。1915年に大将。17年の二月革命後、カフカス方面軍司令官を務めて退役。十月革命後、フィンランド、ついでエストニアに亡命した。19年にペトログラード(サンクト・ペテルブルグ)に向け、白衛軍を率いて武力侵攻を企て、一時はその郊外ガッチナまで占領したが、赤軍に撃退された。南フランスのニース死去

[原 暉之]

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