ライプチヒ・ゲバントハウス管弦楽団(読み)ライプチヒゲバントハウスかんげんがくだん

百科事典マイペディア の解説

ライプチヒ・ゲバントハウス管弦楽団【ライプチヒゲバントハウスかんげんがくだん】

ドイツの管弦楽団。現存する最も歴史の古いコンサート・オーケストラの一つ。ライプチヒで1781年,演奏会場として改築されたゲバントハウス(織物陳列館)のために30人で編成された小管弦楽団がその原形起源はさらに古く,1743年ライプチヒの商人たちが私邸に音楽家を招いて催した演奏会〈グロースコンツェルト〉にさかのぼる。J.A.ヒラー〔1728-1804〕などが指揮者を務めたのち1835年−1847年F.メンデルスゾーンが初代常任指揮者として活動し,シューベルトの交響曲《ザ・グレート》初演などの歴史的な演奏会を開催した。その後は,作曲家C.ライネッケ〔1824-1910〕,ニキシュフルトウェングラー,B.ワルター,H.アーベントロートコンビチュニー,V.ノイマンなどが常任指揮者を務めた。1970年から四半世紀,K.マズア〔1927-〕が常任指揮者(1972年から音楽監督)として活躍し,海外公演などを通じて楽団の名を世界的に高めた。1961年,コンビチュニーと初来日。→ミュンシュ
→関連項目バックハウスライプチヒ

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改訂新版 世界大百科事典 の解説

ライプチヒ・ゲバントハウス管弦楽団 (ライプチヒゲバントハウスかんげんがくだん)
Gewandhausorchester Leipzig

ドイツの管弦楽団。ヨーロッパで現存する最も歴史の古い管弦楽団の一つ。1781年ライプチヒで新築の織物陳列館(ゲバントハウス)で演奏会を開いたのがその発端で,ヒラーJohann Adam Hiller(1728-1804)が初代指揮者を務めた。メンデルスゾーンもここの指揮台に立つなど由緒ある楽団であるが,第2次世界大戦で大きな被害があり,戦後,コンビチュニーFranz Konwitschny(1901-62)の手で復興された。その後,ノイマンVáclav Neumann(1920-95),次いでマズアKurt Masur(1927- )が常任指揮者となっている。ドイツの伝統に裏づけられた重厚な響きが特徴で,ベートーベンブラームスなどのレパートリーを得意とする。
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