グロース(読み)ぐろーす(英語表記)Troy Edward Glaus

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グロース」の意味・わかりやすい解説

グロース
ぐろーす
Troy Edward Glaus
(1976― )

アメリカのプロ野球選手(右投右打)。大リーグ(メジャー・リーグ)のアナハイム・エンゼルス(現ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム)、アリゾナ・ダイヤモンドバックストロント・ブルージェイズで三塁手としてプレー。野球殿堂入りを果たしている元フィラデルフィア・フィリーズのマイク・シュミット以来の強打の三塁手として期待された選手である。

 8月3日、カリフォルニア州ニューポート・ビーチで生まれる。カリフォルニア大学ロサンゼルス校時代にはリーグ最多記録となる34本のホームランを放ち、注目を集めた。また1996年のオリンピック・アトランタ大会にアメリカ代表として出場し、4本のホームランを放ち、銅メダル獲得に貢献した。1997年、ドラフト1巡目(全体3番目)指名を受けてエンゼルスに入団、98年にマイナー・リーグのAA級とAAA級を次々にクリアして大リーグにデビューした。1999年は開幕からレギュラーに定着打率2割4分と低かったが、ホームラン29本を打って、才能の片鱗(へんりん)をみせた。2000年は47本で本塁打王となり、01年も41本を打ったが、02年は30本にとどまった。しかしこの年は2試合にまたがっての4打数連続本塁打を記録、またワールド・シリーズで打率3割8分5厘、ホームラン3本、打点8と猛打を振るってシリーズ最優秀選手(MVP)に輝いた。2003年、04年は故障などでホームランが10本台に大きく落ち込んだ。2005年はFAフリーエージェント)で移籍したダイヤモンドバックスでチームトップの37ホームラン、97打点を記録して復活したが、シーズン後に交換トレードでブルージェイズに移籍した。2006年は134三振を喫したものの、四番打者としてチーム最多のホームラン38本を放つ活躍をみせた。

[出村義和]

2007年以降

2007年は故障のために出場は115試合。ホームランこそ20本を打って自身7回目となる本塁打20本以上を記録したが、打率は2割6分2厘、打点も62にとどまった。2008年からはセントルイス・カージナルスでプレー。

 2007年までの通算成績は、出場試合1244、安打1124、打率2割5分4厘、本塁打277、打点778。獲得したおもなタイトルは、本塁打王1回。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グロース」の意味・わかりやすい解説

グロース
Groos, Karl

[生]1861.12.10. ハイデルベルク
[没]1946.5.27. テュービンゲン
ドイツの美学者,哲学者。 1892年ギーセン大学助教授。 98年バーゼル,1901年ギーセン,11~29年テュービンゲン各大学教授。感情移入の美学の立場から,「内的模倣」 innere Nachahmungという概念で美的享受体験を考察した。また彼は生物学的進化論の立場から芸術の発生論的研究を試み,遊戯性に芸術の起源を認めた。主著"Einleitung in die Ästhetik" (1892) ,"Die Spiele der Tiere" (96) ,"Die Spiele der Menschen" (99) ,"Der ästhetische Genuss" (1902) ,"Beiträge zur Ästhetik" (24) 。

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