ラ・ショッセ(読み)らしょっせ(英語表記)Pierre-Claude Nivelle de La Chaussée

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラ・ショッセ」の意味・わかりやすい解説

ラ・ショッセ
La Chaussée, Pierre-Claude Nivelle de

[生]1692. パリ
[没]1754.3.14. パリ
フランス劇作家。「催涙喜劇comédie larmoyanteの創始者といわれる。喜劇的な要素に感傷的な情感を混入した作風はフランス特有のものであるが,イギリスやドイツにも影響を与えた。1733年に発表した処女作『偽りの反感』La Fausse Antipathieで大成功を収め,36年にはアカデミー・フランセーズ会員となった。代表作流行偏見』Le Préjugé à la mode (1735) ,『メラニード』Mélanide (41) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラ・ショッセ」の意味・わかりやすい解説

ラ・ショッセ
らしょっせ
Pierre-Claude Nivelle de La Chaussée
(1692―1754)

フランスの劇作家。パリ生まれ。17世紀にモリエールによって完成の域に達した喜劇の改革者。感傷的喜劇もしくはお涙頂戴(ちょうだい)喜劇comédie larmoyanteとよばれる、日常の家庭生活がはらむ道徳的な問題を主題にした作品を書いた。こうした傾向はのちに町民市民)劇へと発展していくことになる。多くの作品を残したが、代表作は『メラニッド』Mélanide(1741)である。

[原 好男

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