…衝撃波に関する理論では,1870年にスコットランドのW.J.M.ランキンが,また87年にフランスのユゴニオHenri Hugoniot(1851‐87)が,それぞれ独立に衝撃波前後の圧力と密度の関係を与える式を導いた。これは現在,ランキン=ユゴニオの関係式として知られている。1907年にはドイツのL.プラントルらが物体の角をまわる超音速流の膨張に関して理論を展開した。…
…ただしそこでは粘性や熱伝導などの散逸が大きくなって急峻化が妨げられ,結局,追いつきによる非線形効果と散逸効果とがつりあった状態で急峻な波面が形成され,音速より速い速度で定常伝搬することになる。 とくに断熱指数γの理想気体では,衝撃波の前方での圧力p1,密度ρ1,温度T1が,後方ではそれぞれp2,ρ2,T2になるものとすれば,衝撃波の前後での質量,運動量,エネルギーの保存則からランキン=ユゴニオの関係式,が得られる。ここでξ=p2/p1は衝撃波の強さと呼ばれ,v1,v2はそれぞれ衝撃波に相対的に入り出ていく流れの(面に垂直な)速度である。…
※「ランキンユゴニオの関係式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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