ランメルスベルグ鉱山(読み)ランメルスベルグこうざん

最新 地学事典 「ランメルスベルグ鉱山」の解説

ランメルスベルグこうざん
ランメルスベルグ鉱山

Rammelsberg mine 独◆Rammelsberg Bergwerk

ドイツ中央部ハルツ山地の北西縁Goslarの南方2kmにある鉛・亜鉛鉱床。中部デボン系下部層の頁岩中の鉱層で,折りたたまれた向斜構造をなす。下盤側の頁岩に珪長質凝灰岩の薄層を挟む。主要鉱石鉱物は,黄鉄鉱黄銅鉱閃亜鉛鉱・方鉛鉱・重晶石・白鉄鉱で,層位的下位から上位に向かってPb・Znが増加。「旧鉱層」は走向延長600m,厚さ平均15m, 最大50m, 地表下330mで尖滅。968年には銀の採掘記録があり,1635年から本格的採掘開始。「新鉱層」は走向延長400~600m, 傾斜延長450mで1859年に発見。粗鉱3,000万tを産出し1989年終掘。塊状鉱品位はZn19%, Pb9%, Cu1%,Ag160ɡ/t, BaSO422%。西欧における地質学の発達とともに歩んだ200年にわたる本鉱床の研究史のなかで,初期堆積環境から,熱水通路の形成,化石フランボイダル黄鉄鉱を含む縞状鉱・主要塊状鉱の生成,被覆層の堆積と続成過程での鉱石変化,バリスカン造山による褶曲・変成,鉱体の塑性変形と鉱石の再結晶,末期の鉱脈形成に至る全過程とその物理・化学的条件が詳細に明らかにされ,海底火山活動に関連して生成した堆積噴気成硫化物鉱床の教科書的見本とされる。ちなみに鉱層の堆積時間は約1,000万年と算定されている。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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