リャザニ(その他表記)Ryazan'/Рязань

デジタル大辞泉 「リャザニ」の意味・読み・例文・類語

リャザニ(Ryazan'/Рязань)

ロシア連邦西部、リャザニ州の都市。同州の州都。オカ川中流部に位置し、河港を有す。15世紀にリャザン公国首都が置かれ、16世紀にモスクワ大公国に併合。旧ソ連時代に工業都市として発展クレムリン城塞)、ウスペンスキー聖堂をはじめとする歴史的建造物が残っている。生理学者パブロフ、ロケット工学の先駆者ツィオルコフスキー生地リャザン

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「リャザニ」の意味・わかりやすい解説

リャザニ
りゃざに
Рязань/Ryazan'

ロシア連邦西部、リャザニ州の州都。人口53万1300(1999)。オカ川中流に臨む河港都市であるが、ロシアの古都の一つで、年代記の1095年に記録されている。15世紀にリャザニ公国の首都であったが、公国滅亡後、18世紀まで重要な役割はもたず、19世紀末から鉄道の分岐点として発展し始めた。ロシア革命(1917)後、工業が発達するが、とくに1960年代以降、石油精製石油化学工業が立地してより目覚ましい発展を遂げた。ほかに機械(プレス機、工作機、農業機械)、食品などの工業も行われる。農業医科、電波工学、教育の諸大学があり、ウスペンスキー寺院、クレムリン(城塞(じょうさい))などの歴史的建造物が保存されている。

[中村泰三]

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