リュデリッツ(その他表記)Lüderitz

デジタル大辞泉 「リュデリッツ」の意味・読み・例文・類語

リュデリッツ(Lüderitz)

ナミビア南西部、大西洋岸の港町。20世紀初頭にダイヤモンド鉱脈が発見されて栄えた。名称植民地基礎を築いたドイツ商人アドルフ=リュデリッツに由来する。リューデリッツ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リュデリッツ」の意味・わかりやすい解説

リュデリッツ
Lüderitz

旧称アングラペクェナ Angra Pequena。ナミビア南西部の町。大西洋に面するリュデリッツ湾奥に位置。 1487年ポルトガル人 B.ディアスが上陸,1883年ドイツの商人 F.リュデリッツが交易所を建設し,翌年ドイツ保護領となった。第1次世界大戦中,南アフリカ連邦軍が占領。 1921年現在名となる。 08年後背地からダイヤモンドが発見され,現在も厳重な立入り制限のもとで採掘。水産業の基地で,魚類缶詰,魚油,魚粉,海草粉末の製造などの加工業,造船が行われる。人口 6000 (1988推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「リュデリッツ」の意味・わかりやすい解説

リュデリッツ
りゅでりっつ
Lüderitz

アフリカ南西部、ナミビア南西部の大西洋に面する港町。人口7000(1999)。漁業や缶詰工業と、1909年付近で鉱脈が発見されておこったダイヤモンド鉱業が盛んである。旧称はアングラ・ペケナで、1486年初めて上陸したポルトガル人航海者B・ディアスが命名。現称は、1883年に同地を探検し、南西アフリカ(現ナミビア)がドイツ領となる契機をつくったブレーメンの商人A・リュデリッツにちなむ。

[林 晃史]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android