魚粉(読み)ギョフン

共同通信ニュース用語解説 「魚粉」の解説

魚粉

カタクチイワシなどの魚を乾燥、粉砕したもので、フィッシュミールとも呼ばれる。多くは輸入に頼っている。魚の成長に必要なタンパク質を豊富に含んでおり、大豆油かすや穀物と混ぜた配合飼料は養殖魚の餌となる。家畜の飼料や肥料としても使われることもある。2022年の国別輸入先は金額ベースでペルーが28%と最多チリが14%、インドが10%で続いた。

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精選版 日本国語大辞典 「魚粉」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐ふん【魚粉】

  1. 〘 名詞 〙 魚類を乾燥させてつくった粉末窒素肥料や飼料として用いられる。フィッシュミール。
    1. [初出の実例]「ドラム罐、魚粉の紙袋など、さまざまな物が高い天井までギッシリとつまって」(出典:青い月曜日(1965‐67)〈開高健〉二)

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栄養・生化学辞典 「魚粉」の解説

魚粉

 食用魚粉そぼろフィッシュフラワー,フィッシュミールともいう.また,魚粕と同じ意味にも使われる.魚の肉から油をとったあとに残るものを乾燥して製造する.油をとる際に得られる水溶性画分,すなわちフィッシュソリュブルを添加して乾燥するものが多い.よい製品は食用にする.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「魚粉」の意味・わかりやすい解説

魚粉
ぎょふん
fish meal

さんま,いわしなどを乾燥させ,粉砕機によって粉末としたもの。魚肉の質の相違によって,粉の色が異なり,白色ミール,褐色ミールなどと呼ぶ。家畜,養魚などの飼料として利用される。

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世界大百科事典(旧版)内の魚粉の言及

【フィッシュミール】より

…魚を煮熟,圧搾,乾燥,粉砕などの工程で処理して得られる粉末状のもの。魚粉ともいう。主に家畜や養魚の飼料用であるが,精製したものはふりかけなど食品製造の材料にもなる。…

※「魚粉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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