リーダーシップはもともと読者数の意。印刷媒体の広告効果を測定する一つの手段である「リーダーシップ・サーベイ」で得られた数値「スコア」をリーダーシップ・スコア(通常はパーセント(%)で表示する)といい、新聞あるいは雑誌の広告または記事の見られ方の割合を示す指標のことをいう。リーダーシップ・スコアを広告注目率あるいは記事閲読率と邦訳し、単に注目率とよぶことが多い。一般には、印刷媒体における広告効果の一部分である広告の知覚的効果を測定する尺度として用いられる。
リーダーシップ・スコアを初めて定式化したのは、アメリカのダニエル・スターチDaniel Starchであり、その成果は1923年に刊行された著書『広告原理』Principles of Advertisingに発表されている。日本では朝日新聞社や電通が中心となって、1950年代末から60年へかけて研究開発が進められた。主要な新聞社や雑誌社は、その結果を広告セールスのため活用している。
注目率は、新聞の場合は発行日かその翌日、雑誌の場合は発行日より次の号の発行日までのより早い時期に、調査対象者に面接し、最新号をみせながら広告や記事がどのくらい見られたり読まれたりしたかを定量的に明らかにし、得られた数値のことである。この場合、ヒントを与えて見た広告を思い出させる方法(助成想起法)、あるいは実際の広告を見せて、注目の有無を問う方法(再認法)が用いられる。リーダーシップ・スコアは、次の計算方式によって求められる。
(調査対象の広告を見た、あるいは読んだ人数÷その広告が
掲載されている新聞あるいは雑誌を
読んだ人数)×100
なお、注目率は、スペースの大きさ、広告表現、業種や商品、曜日、掲載面などによって変動し、読者の偶然性に左右されるスコアであるとされる。
[伊藤誠二]
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