ルハンシク(読み)るはんしく(その他表記)Луганськ/Luhans'k

デジタル大辞泉 「ルハンシク」の意味・読み・例文・類語

ルハンシク(Luhans'k/Луганськ)

ウクライナ東部、ルハンシク州都市。同州の州都。18世末、エカチェリーナ2世により鋳鉄工場が建設されて武器生産が盛んになった。ドネツ炭田の代表的な工業都市一つ旧称ウォロシーロフグラードまたはボロシーロフグラード。ロシア語名、ルガンスクまたはルハンスク

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルハンシク」の意味・わかりやすい解説

ルハンシク
るはんしく
Луганськ/Luhans'k

ウクライナ東端部に位置するルハンシク州の州都。ウクライナ語では上記の綴りに従いルハンシクというが、ロシア語ではルガンスクЛуганск/Luganskという。ルハンスクともいう。人口46万3000(2001)、40万3254(2018推計)。北ドネツ水系のルガニ川沿いに位置し、鉄道交通の要衝。1935~1958年と1970~1990年はソ連時代初期の軍人・政治家ウォロシーロフの名にちなみウォロシーロフグラードВорошиловград/Voroshilovgradと称した。黒海艦隊に武器を供給するため、1795年にエカテリノスラフ(1797年からルハンシク)鋳物工場が建設されたのが市の起源ドンバス工業地帯の中心都市で、重工業(ディーゼル機関車製造、機械、自動車、電動機、石炭採掘機器、アルカリ蓄電池鋼管)、軽工業(繊維製靴縫製)、木材加工、化学薬品、食品加工、建築資材生産が盛んである。

[上野俊彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルハンシク」の意味・わかりやすい解説

ルハンシク
Luhansk

ウクライナ東部,ルハンシク州の州都。ロシア語でルガンスク Lugansk。1935~58年,1970~89年にはボロシロフグラード Voroshilovgradと呼称した。ドンバス(ドネツ炭田)北東部の工業都市で,ドネツ川支流のオリホバヤ川とルガン川の合流点に位置する。1795年に黒海艦隊へ武器を供給するため国営の冶金工場がつくられたのが始まりで,19世紀後半には鉄道が開通し,人口が増加した。1896年に蒸気機関車製造工場が建設され,革命後はさらに重工業が発展した。主要工業としてディーゼル機関車,鋼管,採炭用設備などの製造のほか,化学(医薬品),食品(食肉,酪農製品),繊維(ラシャ,縫製),製靴などの工業も発展している。農業医科,機械,教育などの研究機関,劇場,美術館,博物館などの施設がある。鉄道が分岐し,空港もある。人口 45万2789(2005推計)。

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