ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レオーニ」の意味・わかりやすい解説
レオーニ
Lionni, Leo
[没]1999.10.12. イタリア,トスカナ
オランダ生まれの絵本作家,アートディレクター,画家,デザイナー。初めチューリヒ大学やジェノバ大学に学び経済学博士となったが,のち独学でデザイナーとなり,主として広告美術に携わった。 1939年アメリカに渡り,1945年に帰化。欧米各地で個展を開き,作品はニューヨーク近代美術館などに収められている。絵本の第1作『あおくんときいろちゃん』 Little Blue and Little Yellow (1959) は孫を相手の遊びから生まれたという。円形にちぎった色紙のはり絵の絵本として各国に紹介されている。その他『ひとあしひとあし』 Inch by Inch (1961) ,『スイミー』 Swimmy (1963) など優れた絵本が多い。
レオーニ
Leoni, Leone
[没]1590. ミラノ
イタリアの彫刻家,鋳金家。宮廷芸術家としてローマ教皇庁やスペインのカルル5世,フェリペ2世に仕え,肖像彫刻に優れたブロンズの技巧を発揮した国際的なマニエリスム作家。メダル作品も多い。美術品収集に熱心でレオナルド・ダ・ビンチの「マドリード手稿」を入手し,整理したことでも知られる。主要作品『ジャン・ジャコモ・デ・メディチ像』 (1560~63,ミラノ大聖堂) ,『オメノーニ宮ファサードの人像柱』 (1565~70,ミラノ,オメノーニ宮) 。その息子ポンペオも建築家,彫刻家として活躍した。
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